デモクラシーの時代と
戦前日本の選挙制度改革
The Age of Democracy and
Electoral Reform in Prewar Japan
国立公文書館 アジア歴史資料センター(アジ歴)
インターネット特別展
Japan Center for Asian Historical Records,
National Archives of Japan,
Special Internet Exhibition
The Road to Universal Suffrage
イントロダクション
2024年から100年前の1924(大正13)年は、第二次憲政擁護運動が展開された年です。この護憲運動の1つのスローガンとなった男子普通選挙実現を求める運動は、当時は「普選運動」と呼称されていたものの、その内実は多種多様な参政権の獲得運動でした。当時盛んだった運動は男子普通選挙実現や女性参政権獲得にとどまらず、在郷軍人参政権や小学校教員被選挙権、僧侶被選挙権の獲得運動といったものまで存在します。アジ歴では3年ぶりのインターネット特別展となる本展では、2024年が第二次憲政擁護運動から100周年となることを記念して、提供3館(国立公文書館・外務省外交史料館・防衛省防衛研究所)の公文書や日系移民が海外で発行した邦字新聞といったアジ歴独自の公開資料を用い、1924年前後に模索されていた戦前日本の様々な「普通選挙」像を描き出します。
なお、女性参政権が与えられなかったことから、今日では男子普通選挙と記載するべきところではありますが、本展では様々な「普通選挙」像を示すという企画の趣旨上、歴史上の資料用語として普通選挙や普選といった言葉を用いる場合があります。あらかじめご了承ください。
チャプター
戦前日本の様々な「普通選挙」像と男子普通選挙への道程を
5つのチャプターに分けて解説します。