昭和18(1943)年10月14日、フィリピン共和国が独立を宣言しました。昭和16(1941)年12月8日、日米の開戦にともない、フィリピン全土は日本軍の支配下におかれていましたが、昭和18(1943)年に入り、各地で反日ゲリラ運動が激化していました。こうした状況を緩和するために、日本軍はラウレルを大統領とするフィリピン共和国の樹立をすすめました。
資料1は昭和18(1943)年10月13日付の『写真週報』の記事で、初代大統領に当選したラウレルがフィリピン共和国樹立をまえに日本を来訪した様子がうかがわれます。また、政府樹立のまえに成立したフィリピン独立準備委員会が憲法の起草をしたことが報じられています。
資料2は、昭和18(1943)年10月27日付の『写真週報』です。フィリピン共和国の独立宣言がなされた当日の模様を伝えています。表紙にはラウレル大統領の写真がかざられています。
資料1:A06031088800
『写真週報』293号
資料2:A06031089000
『写真週報』295号