日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)11月12日
東郷外務大臣、野村大使に対し、事態は急を要するとし、「甲案」妥結の見込み及び今後の交渉見通しについて問い合わせ
資料1:B02030721900 7 昭和16年11月10日から昭和16年11月11日(15画像左〜16画像)
「昭和16年11月11日東郷大臣発野村大使宛公電第七六二号 日米交渉(交渉成否見通シ照会)(大至急、館長符号、Very Urgent)(原議)」
画像資料
 昭和16年(1941年)11月11日、東郷外務大臣野村大使に対し、「甲案」による日米交渉妥結の見込と今後の交渉の見透しについて問い合わせました。
 資料1は、その際の電報です。このなかで東郷は、同日(米時間では10日)行われたルーズヴェルト米大統領との会談の報告を読む限り、アメリカ側はまだ事態が緊迫していることを十分に認識していないようにみうけられるが、11月5日の東郷発公電第七三六号で伝えた、11月25日の妥結期限は、「デッドライン」であり、是非ともその日までには妥結する必要がある、と述べています。さらに、今後の交渉成否について野村大使の考えを承知しておきたいので、「甲案」の妥結見込とともに至急回電するよう、訓令しています。
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