日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)11月6日
大本営、南方軍に南方要地域攻略準備命令
資料1:C04123553900 南方各軍司令部勤務令制定の件(24画像〜32画像)
「昭和十六年十一月六日 参謀本部第三課 南方各軍司令部勤務令」
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資料2:C04123574400 軍司令部要員到著日次場所等に関する件
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資料3:C04123554000 第1揚陸団命令
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 昭和16年(1941年)11月6日、前日5日の第7回御前会議で決定された「帝国国策遂行要領」によって武力の発動時期が12月上旬と定められたのを受け、大本営陸軍部は南方軍に対し、主要地域に対する攻撃の準備を開始するよう発令しました。南方軍とは、蘭領東インド、マレー半島、フィリピン諸島などの諸地域を攻撃するために新たに編成されたもので、寺内寿一大将が総司令官の任に就き、総司令部はサイゴンに置かれました。なお、南部仏領インドシナへの進駐を行なった第25軍(司令官は山下奉文中将)もこの南方軍に編入されています。
 資料1は、南方軍を構成する各軍の司令部に対する勤務令の全文です。
 また、南方軍の総司令部と第16軍(南方軍を構成する軍の1つ、司令官は今村均)の司令部に新たに配属される要員のリストである資料2、台北の第1揚陸団の部隊を南方軍総司令部の指揮下に編入させる命令書である資料3などから、軍の編成や人員整理が順次行なわれ、攻撃準備が進められていたことがわかります。
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