日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)8月14日
第46回大本営政府連絡会議(議題:対英外交)
資料1:八月十四日第四十六回連絡会議 対英外交ニ関スル件(『大本営政府連絡会議 議事録 其の二』(杉山メモ) 17画像〜20画像右)
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資料2:豊田外務大臣「スメタニン」大使会談要旨(『大本営政府連絡会議 議事録 其の二』(杉山メモ) 20画像左〜24画像右)
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資料3:対泰施策概案(『大本営政府連絡会議 議事録 其の二』(杉山メモ) 24画像左〜25画像)
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資料4:「昭和16年8月14日、8月15日」(『機密戦争日誌 其の三』121画像左〜124画像右)
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 昭和16年(1941年)8月14日、第46回の大本営政府連絡会議が開催されました。
 資料1は、この会議の会議録です。会議ではまず豊田外務大臣から、対米交渉、スメタニン駐日ソ連大使との会談の要旨について説明がなされています。引き続いてクレーギー駐日イギリス大使との会談の様子について、詳しく説明がなされています。ここではタイに対する政策をめぐって、日本側の見解を批判するクレーギー大使と、逆にイギリス側の姿勢や援蒋行為への不満をしめす豊田外務大臣との対立があったことがうかがえます。そして、この会談の内容をふまえ、豊田外務大臣から提議された対英外交に関する外務案について議論がおこなわれ、最終的には陸軍、海軍、外務省の局長によって一案を作ることが決定されています。
 資料2は、会議の中で説明がなされたスメタニン駐日ソ連大使との会談の要旨です。
 資料3は、会議の中で豊田外務大臣から提議された外務案である対泰施策概案です。この案は、日本政府がタイに対して軍事的、または政治的行動を起こすことや交渉を開始することがアメリカ、イギリス、中華民国(重慶国民政府)、オランダとの衝突を引き起こすことは明らかであるので、この衝突を避けることが日本の対国際関係上絶対に必要である、という認識にもとづき立案されています。
 資料4は、『機密戦争日誌』のこの会議に関する記述です。この中では上記の外務案について、「「泰ノ中立ヲ条件トシテ物ヲヨコセ」ノ対英外交案」との評価がなされています。
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