昭和16年(1941年)5月31日
野村大使、本国に対し、ルーズヴェルト米大統領の炉辺談話発表の経緯について報告
|
|
 |
資料1:B02030715300 11 昭和16年5月20日から昭和16年6月27日(25画像)
「〔昭和16年〕5月31日野村大使発松岡大臣宛公電第三六〇号(写)」
|
 |
 |
 |
|
昭和16年(1941)年5月27日、ルーズヴェルトは炉辺談話という形式を借りて、非常事態宣言を公布し、従来攻撃を受けない限り戦争をしないと言っていた「攻撃」の語義を拡大して、南北太平洋への哨戒(警戒活動)を行ないました。この談話で、日本については言及されなかったため、アメリカのメディアは日本がドイツ・イタリアとの三国同盟に熱意が冷めたと報じました。そのため、松岡外務大臣は野村大使に対し、こうした報道の経緯を報告するように訓令を送りました。
資料1は、この訓令に対する野村大使の報告で、その中で、報道は議会方面で取り沙汰されていた内容だと思われるが、アメリカ政府内の秘密の議事に関することなので、憶測の域を出ていないものであるとし、日本側の立場(三国同盟堅持)については、ハル米国務長官には説明していると報告しています。
|
 |