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解説 | 師団は、日本陸軍の常備兵団における最大の編制単位。1895(明治28)年の日清戦争終結以降、日本はロシアとの戦争に備えるために戦力を増強することとなり、6個師団を新設したが、第12師団はその一つであり、1898年11月小倉に新設された。初代師団長は田村寛一。第12師団は、歩兵第12旅団(小倉)と歩兵第24旅団(久留米)で構成され、隷下に歩兵第14連隊と歩兵第47連隊(小倉)、歩兵第24連隊と歩兵第48連隊(久留米)等が置かれた。1904年2月の日露戦争では、第12師団は第1軍の隷下に属し、8月の遼陽会戦や10月の沙河会戦等に参加した。1918(大正7)年のシベリア出兵の際には、第12師団はウラジオストックに上陸し、9月にハバロフスクを占領した。また同年の米騒動では、第12師団の歩兵第14連隊と歩兵第47連隊から部隊が派遣された。1923年の関東大震災の際には、工兵第12大隊や救護班が神奈川と千葉に派遣された。1925年の宇垣軍縮により、第12師団司令部を始めとする部隊の大部分が久留米に移駐した。 |
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上位の階層 | 陸軍(明治・大正期) > 師団 > 第12師団 |
レファレンス コード |
「第12師団司令部浦潮上陸の件」Ref:C03010313700 |