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解説 | 師団は、日本陸軍の常備兵団における最大の編制単位。1871年(明治4)年に導入された鎮台制は、主として平時における国内の治安維持を目的としていたが、師団制は戦時における外征を主たる任務とした。1888(明治21)年5月の師団司令部条例の制定により鎮台制が廃止されたことに伴い、熊本鎮台は第6師団に改編された。初代師団長は山地元治。第6師団は、歩兵第11旅団(熊本)と歩兵第12旅団(小倉)で構成され、隷下に歩兵第13連隊(熊本)、歩兵第23連隊(熊本)、歩兵第14連隊(小倉)、歩兵第24連隊(福岡)等が置かれた。1894年の日清戦争では、第6師団を基幹とする混成第12旅団は第2軍の隷下に置かれ、旅順攻撃に参加し、旅順占領後は水師営の警備に当たった。その後混成第12旅団を除く第6師団の諸部隊は、山東作戦に参加した。1904年2月の日露戦争の際には、第6師団は第2軍の隷下に属し、8月の遼陽会戦や10月の沙河会戦、1905年3月の奉天会戦等に参加した。1905年8月第6師団に新たに歩兵第64連隊が設置された。1923(大正12)年の関東大震災の際には、第6師団から救護班が藤沢に派遣された。1925年の宇垣軍縮により、歩兵第64連隊が廃止された。 |
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上位の階層 | 陸軍(明治・大正期) > 師団 > 第6師団 |
レファレンス コード |
「第6師団戦地派遣の件」Ref:C03020131800 |