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解説 | 近衛局は、1872年4月(明治5年3月)、近衛条例により設置された近衛諸兵の司令部。同局は陸軍省の隷下に置かれ、当初は近衛諸兵に係る事務を整理するために一時的に設けられた一局であったが、その後、司令部となった。前身は1868年3月(慶応4年2月)、軍防局隷下に設置された御親兵掛で、その兵は長州藩の亀山隊と致人隊を基本としたものであったが、1871年4月(明治4年2月)に山縣有朋らの立案で薩摩・長州・土佐の各藩の献兵から成る御親兵が新たに組織された。御親兵は近衛局設置と共に近衛兵に改称され、1874年2月には江藤新平らが決起した佐賀の乱に、1877年2月には西南戦争に出兵した。1885年6月、局の字が陸軍省中の一事務局と誤認されかねないため、軍備拡張に伴い近衛局から近衛に改称された。1890年3月近衛条例を廃して近衛司令部条例が制定された。1891年12月外征に備えて、独立作戦を行える機関とすることを目的に近衛司令部条例が改正され、近衛は近衛師団に改編された。 |
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上位の階層 | 陸軍(明治・大正期) > 近衛局・鎮台 > 近衛局 |
レファレンス コード |
「近衛沿革略誌 明治29年」Ref:C14060962000、「御署名原本・明治二十四年・勅令第二百四十一号・近衛司令部条例中改正加除」Ref:A03020117300。 |