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解説 | 日清戦争時に、旅順攻撃や占領後の同地の警備を担った部隊。大本営は1894(明治27)年9月、第6師団の混成第12旅団を第1軍に編入することを内定し戦闘序列を下令した。旅団長は長谷川好道。混成第12旅団は小倉付近に集結して待機していたが、黄海海戦後の同月に旅順攻略のため第2軍が編成されたため、第2軍の隷下に置かれることとなった。仁川での待機を経て、同年11月には金州城付近に上陸して旅順攻撃に参加し、旅順占領後は水師営の警備に当たった。また同月の大山巌第2軍司令官の訓令により、混成第12旅団は旅順周囲の砲台及び軍港警備に従事することとなった。12月に第6師団が第2軍の戦闘序列に入ると同時に、混成第12旅団は第2軍の序列から離れた。その後混成第12旅団を除く第6師団の諸部隊は、山東作戦に派遣されることとなり、1895年1月以降大連湾に到着した。1895年1月の訓令により、山東作戦軍に編入されなかった旧混成第12旅団諸部隊は、引き続き旅順に駐屯して占領地警備に当たるよう指示された。山東作戦終了後、旧混成第12旅団を除く第6師団諸部隊は同年2月から3月にかけて旅順口に到着し、旧混成第12旅団諸部隊もこれに合流した。1895年5月日清講和条約成立後、第6師団は第2軍の戦闘序列から外れた。第6師団は威海衛に駐屯することとなった混成第11師団を除き、5月から7月にかけて旅順口から門司に上陸し各衛戍地ないしは編成地に帰着した。 |
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上位の階層 | 陸軍(明治・大正期) > 戦時組織 > 混成第12旅団(日清戦争) |
レファレンス コード |
「明治27年6月起 「臨時編制 第1 従混成第9旅団出発至混成第12旅団出発」」Ref:C06062193200。 |