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解説 | 台湾に所在する陸軍諸部隊の統率と台湾の防衛を担った陸軍の部隊。台湾において陸軍を管掌する組織は、1895(明治28)年5月台湾総督府陸軍局の設置を皮切りに、以後、台湾総督府軍務局陸軍部(1896年4月)、台湾総督府陸軍幕僚(1897年11月)及び台湾総督府陸軍部(1908年1月)へと変遷した。1919(大正8)年8月台湾総督府官制の改正により台湾総督の武官専任制が廃止され、総督への軍権委任が解除されたのと同時に、台湾軍司令部条例(軍令第21号)が制定され台湾軍司令部が設置された。台湾軍司令部には、参謀部と副官部(両部を合して幕僚とする)、兵器部、経理部、軍医部、獣医部、法官部が置かれた。台湾軍司令官は陸軍大将または陸軍中将が親補され、天皇に直隷した。また台湾軍司令官には、安寧秩序を保持するために必要な場合は、台湾総督の要請に基づき出兵に応じる権限が付与された。1919年の台湾軍司令部条例の施行により台湾総督府陸軍部条例は廃止された。 |
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上位の階層 | 陸軍(明治・大正期) > 外地行政・軍組織 > 台湾軍 |
レファレンス コード |
「台湾軍司令部條例制定並朝鮮軍司令部條例外3件中改定の件」Ref:C02030866600。 |