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解説 | 陸軍将校を養成する教育機関。前身は、1868(明治元)年京都に設置された兵学所。兵学所は1869年に大阪兵学寮に、1871年には陸軍兵学寮に改称されて東京に移転した。1874(明治7)10月陸軍士官学校条例制定により陸軍大臣隷下の教育機関として設置され、12月に牛込区市ヶ谷(現在の東京都新宿区)に移転した。1877年陸軍幼年学校を吸収するが、1887年に再度分離した。士官候補生は陸軍幼年学校及び採用試験に合格した中学校出身者等であった。1898年教育総監部の管轄下となった。1920(大正9)年8月陸軍士官学校令の制定により、本科及び予科が置かれた。一方で陸軍中央幼年学校が廃止され、その本科は陸軍士官学校の予科に改められ、陸軍中央幼年学校の予科及び陸軍地方幼年学校は陸軍幼年学校に改められた。陸軍士官学校の予科生徒は、陸軍幼年学校を卒業した者、または陸軍将校となることを志願し召募試験に合格した者を充てるとされた。本科生徒は、士官候補生で所定の隊附勤務を修得した者をこれに充てるとされた。また各科に教授部及び訓育部が置かれた。修学期間は予科が2年、本科が1年10ヶ月とされ、その間に半年間の隊付勤務を行うこととされた。 |
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上位の階層 | 陸軍(明治・大正期) > 教育機関 > 陸軍士官学校 |
レファレンス コード |
「陸軍士官学校官制ヲ廃シ陸軍士官学校条例ヲ定ム」Ref:A15111721700、「御署名原本・明治三十一年・勅令第二百二十六号・陸軍士官学校条例改正」Ref:A03020352500、「陸軍士官学校令○陸軍幼年学校令○陸軍工科学校令○陸軍経理学校令○憲兵練習所令ヲ定ム」Ref:A13100410900。 |