陸地の測量を行い兵要及び一般の地図を製作した組織。1888（明治21）年5月陸地測量部条例に基づき設置された。1874年2月陸軍省参謀局に測量と製図を担当する第5課と第6課が設置され、1878年12月に参謀局が参謀本部に改編されると地図課・測量課が設置された。1884年6月これまで全国の三角測量を担っていた内務省地理局の測量事業を統合し、参謀本部内に測量局が新設され、三角測量課・地形測量課・地図課が置かれた。1888年5月陸地測量部条例の制定により、参謀本部長隷下の組織に改編された。陸地測量部には三角課・地形課・製図課と、技官養成の修技所が併設された。陸地測量部は日本国内及び外地の地図だけではなく、アジア太平洋地域の地理情報の蒐集にも従事し、「外邦図」と呼ばれる地図の作成にもあたった。

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「御署名原本・明治二十一年・勅令第二十五号・陸軍参謀本部条例、陸軍参謀職制、陸地測量部条例」Ref：A03020021500、「甲第９号 １ 臨時測図部」Ref：C06060009300、「６、臨時測図部服務規則」Ref：C13110088200。