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地域 | 日本 |
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都市名 | 新潟 |
解説 | 佐渡鉱山分局は、新潟県の佐渡金銀山における採鉱・精錬を行った工部省鉱山局の分局である。 1869(明治2)年4月に会計官鉱山司佐渡支廳が設置され、同年7月に大蔵省、8月に民部省へ転属したのち、1870年10月に工部省の管掌となり、工部省佐渡出張所とされた。1871年8月14日、工部省内に鉱山寮が設置された際に佐渡支廳となり、1877年1月に鉱山寮が鉱山局に変更されたことに伴い、佐渡鉱山分局と改称された。1883年9月に工部省直轄となり、佐渡鉱山局に改称。1884年12月、局内に採礦科・精鑛科・修営科・分析科・会計科・庶務科が設置された。1885年12月22日の工部省廃止に伴い、鉱山事務は農商務省の所属とされたが、1886年1月6日に三池・生野鉱山とともに大蔵省管理となる。1886年4月に佐渡鉱山局官制が制定され、事務長が奏任官とされたほか、技術官・属が置かれた。分課としては鉱場課・製鉱課・分析課・機械課・庶務課・会計課・営繕課を設けている。1889年4月に帝室財産へ入り、宮内庁御料局佐渡支庁となった。作業能率の増進をはかり、1889年7月には後継育成のため佐渡鉱山学校を設立した。1896年10月に鉱山事業を廃止、三菱合資会社に払い下げとなり、以降1989(平成元)年まで採掘が続けられた。 |
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参考資料 | 「佐渡金銀山」(田中圭一)『国史大辞典』6巻、吉川弘文館、1985、426-427頁 大蔵省『工部省沿革報告』1889、208頁~223頁 「工部省中ノ局課廃置改称」(アジ歴Ref:A15110385400) 内閣記録局編『法規分類大全〔第18〕』1891、168頁 「農商務省所轄三池佐渡生野三鉱山ノ事務ヲ大蔵省ノ管理ニ付ス」(アジ歴Ref:A15111081300) 「三池佐渡生野三鉱山局ノ官制ヲ定ム」(アジ歴Ref:A15111082100) 「大蔵省、三池佐渡生野鉱山ニ工業所ヲ置ク」(アジ歴Ref:A15111098400) 「佐渡生野二鉱山ヲ帝室御財産ニ編入ス」(アジ歴Ref:A15111497600) 「佐渡生野両鉱山局官制ヲ廃ス」(アジ歴Ref:A15111669400) |
歴代長官 部局長等 |
足立太郎(鉱山分局主任、鉱山局長) 田口篤祐(鉱山分局主任) 狛林之助(鉱山局長心得) 大島高任(鉱山局長) |