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地域 | 日本 |
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都市名 | 岩手 |
解説 | 釜石鉱山分局は、釜石鉱山における採鉄を行った工部省鉱山局の官営鉱山である。 釜石鉱山は岩手県釜石市西部と遠野市東端にわたる大橋・橋野・佐比内・栗林鉄鉱山の総称。盛岡藩士大島高任が着目し安政4(1857)年に大橋鉄鉱山の採掘が開始され、慶応末年までに10基の洋式高炉が稼働した。1872(明治5)年の鉱山寮雇鉱山師長ゴットフレーや、1873年7月の鉱山権頭吉井享の巡検を経て、1874年5月に官収され釜石支庁が置かれ、電信・鉄道の敷設や汽船の製造が計画された。1877年に鉱山局釜石鉱山分局となる。1880年2月に鉄道の試運転が開始され、1882年3月には官用の余暇として一般への旅客・荷物の鉄道運行が始められた。1883年12月に廃山が決定、1883年6月に分局が閉鎖され、鉱山局内に残務掛が設置された。1887年に田中長兵衛へと払い下げられ、以降は民営製鉄所として発展した。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 「釜石鉱山」(佐藤昌一郎)『国史大辞典』3巻、吉川弘文館、1983、537頁 「釜石製鉄所」(佐藤昌一郎)『国史大辞典』3巻、吉川弘文館、1983、537頁 大蔵省『工部省沿革報告』1889、316頁~330頁 |
歴代長官 部局長等 |
大島高任(鉱山助) 狛林之助(釜石支庁主任) 毛利重輔(分局主任) 足立太郎(分局主任、分局長) 丹羽維孝(残務掛) |