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地域 | 日本 |
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都市名 | 東京 |
解説 | 農商務大臣の管理下で発明商標及び意匠に関する事務を行う中央の機関。1885年4月18日専売特許条例を公布し、同20日に農商務省工務局に専売特許所の設置が定められ、7月1日に商標登録所内に開設された。1886年2月26日内閣制の官制が公布され、農商務省内に専売特許局を置き、専売特許の事務を行い、分課の商標課では商標登録に関する事務を扱った。1887年12月25日特許局官制が公布されて、外局となり、局長、局次長、審判官、審査官などの職員が置かれ、庶務部、審判部、審査部が設けられた。翌年年12月18日に特許条例、意匠条例、商標条例改正が公布された。1890年6月20日農商務省官制の改正により、内局となり、局長、専任審判官、専任審査官、審査官補を置き、審判及び審査に関する図書、見本、雛形を保管する図書館を置いた。1903年12月4日、特許局官制が公布され、再び外局となった。1905年3月15日実用新案法が公布され、その施行に伴い官制が改正された。1925年4月農商務省が農林と省商工省とに分かれた際に商工省の外局におかれ、1942年に内閣に移管され、1943年11月に技術院に統合され、1945年特許標準局官制が公布され、特許標準局は商工省の外局となり、1946年8月特許局に改称し、1949年5月商工省が通商産業省になった際に省外局の特許庁となった。 |
上位の階層 | |
参考資料 | ・特許局の官制については、「御署名原本・明治二十年・勅令第七十三号・農商務省専売特許局ヲ廃シ特許局ヲ置キ官制ヲ定ム」(アジ歴Ref:A03020017100)(1887年12月)、「御署名原本・明治三十六年・勅令第二百三十四号・特許局官制」(アジ歴Ref:A03020578700)(1903年12月)を参照。官制の改正については、「御署名原本・明治二十一年・勅令第八十七号・特許局官制第三条第五条改正」(アジ歴Ref:A03020027700)(1888年12月)、「御署名原本・明治三十八年・勅令第百十九号・特許局官制中改正追加」(アジ歴Ref:A03020633700)(1905年3月)、「御署名原本・明治三十九年・勅令第二百十八号・特許局官制第二条中改正」(アジ歴Ref:A03020682000)(1906年8月)、「御署名原本・明治四十二年・勅令第五十八号・特許局官制中改正」(アジ歴Ref:A03020792600)(1909年3月)「御署名原本・明治四十二年・勅令第二百二十号・特許局官制中改正」(アジ歴Ref:A03020808800)(1909年9月)、「御署名原本・明治四十三年・勅令第七十二号・特許局官制中改正」(アジ歴Ref: A03020838500)(1910年3月)を参照。専売特許条例、特許条例については、「専売特許条例ヲ制定シ及ヒ専売特許手続ヲ定ム」(アジ歴Ref:A15111067000)(1885年4月)、「御署名原本・明治二十一年・勅令第八十四号・特許条例制定専売特許条例廃止」(アジ歴Ref:A03020027400)(1888年12月)を参照。農商務省官制の改正について「農商務省官制ヲ改正ス」(アジ歴Ref:A15112237200)(1890年6月)を参照。 ・「専売特許局」朝倉治彦編『明治官制辞典』、東京堂出版、1969年、486-487頁。 |
歴代長官 部局長等 |
高橋是清(専売特許所長1885年7月-1886年2月、初代専売特許局長1886年2月-1887年12月、特許局長1887年12月-1890年1月)//奥田義人(特許局長1890年1月-1892年11月//藤田四郎(特許局長1892年11月-1893年5月)//有賀長雄(特許局長1893年5月-1893年11月)//柳谷謙太郎(特許局長1893年11月就任)//久米金弥(特許局長1903年12月就任) 磯部正春(特許局長1905年7月-11月)//織田一(特許局長1905年11月-1907年12月)//中松盛雄(特許局長1907年12月就任) |