トップページ > グロッサリー検索
地域 | 日本 |
---|---|
都市名 | 東京 |
解説 | 大学南校は、明治2(1869)年12月に開成学校が改称される形で設置された。設置当初の大学南校は、地理・歴史・物理などの諸学科を教える講習所、語学を教える伝習所(明治3(1870)年3月に語学所に改称)、数学を教える数学所により構成されており、講習所と伝習所はそれぞれ英語と仏語に分かれていた。また、大学南校には翻訳局が設けられ、明治3年7月には大きな学制改革が行われ、各藩から選抜された貢進生の受け入れ、生徒数の増員、外国人教師の増員が進められた。また、この学制改革に伴い学科区分が改められ、生徒を習熟度別に初等(九等)から一等に分け、初等から五等までを一般教育を行う普通科、四等から一等を法科・理科・文科による専門科に振り分けるようになった。明治4(1871)年7月に文部省が設置されると、大学南校は南校と改称され、同年9月には翻訳局が廃止され文部省編纂寮に移管された。明治5(1872)年8月に学制が発布されると、南校は第一大学区第一番中学へと改称され、1874年5月には東京開成学校に改称された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 東京大学百年史編集委員会編『東京大学百年史 通史一』(東京大学、1984年)、155-196頁、284-352頁 |