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地域 | 沖縄 |
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都市名 | 那覇 |
解説 | 処分官については琉球処分官松田道之が有名であるが、正式な官職として設けられたものではなかったと考えられる。1875(明治8)年3月に内務大丞となった松田道之は、琉球処分の政府命令を伝達するため同年5月琉球藩に派遣されるが、その際にも「内務大丞松田道之」として派遣された(A03022995300)。さらに、廃藩置県が断行された1879年の渡琉の際にも「左ノ旨趣ニ依テ処分可致」との文言は示されているものの、内務大書記官であった松田を処分官との記述は見られない(A03022998400)。つまり、決定された処分方針に従って、その役を任じられた松田に便宜上与えられた呼称が処分官であったと考えられる。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 『沖縄県の百年』(山川出版社、2005)、「琉球処分」(執筆者安岡昭男)『国史大辞典』14巻、吉川弘文館、1993、593~594頁。「松田道之」(執筆者石塚裕道)『国史大辞典』13巻、吉川弘文館、1992年、147頁。「内務大丞松田道之ヲ琉球藩ニ派遣ス」(アジ歴Ref:A03022995300)、「琉球藩処分方ヲ松田内務大書記官ニ令ス」(アジ歴Ref:A03022998400)。 |
歴代長官 部局長等 |
松田道之(琉球処分官) |