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地域 | 日本 |
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都市名 | 東京 |
解説 | 外務省取調局は、1880年12月、条約改正に関する法律を調べるために設置された。取調局は、条約の釈義、内外の法律及び万国公法に関する疑問の取調、訓令案の作成、対外国との条約中疑義がある時の解釈説明書の作成を所管した。1886年2月の勅令第2号で取調局は第一課と第二課に分かれ、第一課は万国公法、第二課は万国私法に関する事項を所管した。1890年6月の外務省官制改正により、取調局は上記の事項に加え、諸条約の解釈、往復公所に起由する問題、日本政府に対する外国人の訴願及び訴訟、日本国民の外国政府に対する訴願及び訴訟、交際官(外交官)及び領事の特権及び免税、外国人に対する日本警察権の執行に関する事項を所管した。経費削減のため、取調局は1893年10月に廃止された。1900年5月に大臣官房取調課が設置され、1911年7月には取調局が再設置されたが、1913年6月には廃止された。1919年7月の外務省官制改正により、条約の解釈に関する事項は新設の条約局が担当することとなった。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 外務省百年史編纂委員会編『外務省の百年』原書房、1969年、135-264頁 清水秀子「外務省取調局」外務省外交史料館編『新版 日本外交史辞典』(山川出版社、1992年) |
歴代長官 部局長等 |
塩田三郎(1880年11月15日-1881年11月10日)/浅田徳則(1881年11月10日-1885年5月1日)/鳩山和夫(1885年5月1日-1890年1月8日)/黒川誠一郎・局長心得(1890年1月8日-1891年7月2日)/栗野慎一郎(1891年7月2日-1891年8月17日)/栗野慎一郎・局長心得(1891年8月17日-1892年9月6日)/原敬・局長心得(1892年9月6日-1893年11月10日)/幣原喜重郎(1911年7月29日-1912年5月8日)/阿部守太郎・局長心得(1912年5月8日-1913年6月13日) |