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地域 | 日本 |
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都市名 | 東京 |
解説 | 延遼館は、近代日本最初の迎賓施設。浜御殿(後の浜離宮)庭内に建てられた石室で、元来は旧幕府の海軍伝習所の生徒控え室として建設されていたが、幕府崩壊により未完成のまま遺されていた。その後、外国官(後の外務省)がこの石室を移築して庁舎に転用する計画から転じてこの石室を外国公使の接待所として利用する事を稟請した結果、明治2(1869)年5月10日に外国官に石室が交付され、改装を経て同年7月9日に延遼館と命名された。同7月には早くも来日した英国エディンバラ公の宿舎として利用された他、同年9月には天長節の各国公使の饗応にも用いられた。その後も1879年の米元大統領グラント将軍の来日の際に明治天皇との謁見に用いられた。1884年には鹿鳴館の建設に伴い外務省から宮内省に移管されたが、同年には初の天覧相撲が催されるなど、その後も様々な機会に利用された。延遼館は1889年12月に廃止された。 |
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参考資料 | 東京都公文書館編『延遼館の時代 明治ニッポンおもてなし事始め』東京都公文書館、2016年。 |