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地域 | 南方軍政地域 |
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都市名 | インドネシア(セレベス) |
解説 | 太平洋戦争初頭、海軍主担任地域の占領後しばらくは駐屯部隊による軍政が実施され、1942年1月11日制定の「海軍民政部規定」によって3月10日、セレベス、ボルネオ、セラムの各民政部が設置された。1942年4月に南西方面艦隊民政府(1943年4月1日に南西方面海軍民政府に改称)が設置されるとその下部機関となり、セレベス民政部本部はマカッサルに置かれた。民政部長官は南西方面海軍民政府総監に隷属し占領地行政を統括した。民政部長官は文官(司政長官)が任命されたが、着任や交代にともなう空白期間には政務部長である海軍大佐が代理を務めることもあった。民政部長官の下に官房があり、政務部、経済部、衛生部が設けられた。各部長には奏人文官が充てられ、政務部長については「大佐或ハ奏任文官」とあるが武官が充てられたようである。5月25日付の改正でメナド支部が設置された。1943年2月には軍政部支部を州に昇格させ、州庁に政務、経済、衛生の各部が置かれた。1944年5月には、戦局の悪化にともなう組織の簡素化が進められ、衛生部が廃止されて2部制となった。セレベス民政部の定員は727人であったが、予定の充足を果たせない一方で、現地人職員として約2300人が雇われていたという記録もある。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 「海軍民政部規定」についてはC12070160400(1942年1月)を参照。支部の設置については、「南西方面海軍民政部ノ支部ヲ置ク地、呼称及分掌事項」(C13072014700、1942年5月)を参照。太田弘毅「海軍南方占領地行政の機構系統の変遷」『日本歴史』344号、1977年、39-64頁。秦郁彦編『南方軍政の機構・幹部軍政官一覧』非売品、1998年、49-50頁。 |
歴代長官 部局長等 |
数藤鉄臣1942年5月26日~1943年7月1日高橋長之1943年7月1日~1944年1月19日(代理 海軍大佐 政務部長兼任)清水重夫1944年1月19日~1944年8月30日大河原重信1944年8月30日~終戦による廃止 |