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地域 | 南方軍政地域 |
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都市名 | マレー・スマトラ |
解説 | 太平洋戦争中、陸軍占領地であるマレー・スマトラ両地区(シンガポールを含む)の軍政に当たるため1942年7月に第25軍軍政監部が編成された。翌1943年5月の第25軍(および軍政監部)スマトラ移駐に際して、マライ(馬来)地区(1942年12月の閣議で、旧英領マレーをマライ(馬来)と改称されることが決定)の軍政を専担する南方総軍直隷の組織として馬来軍政監部がシンガポール(昭南)に新設された。本部組織は総務、警務(のちに治安部)、産業、財政、会計監督、宣伝の各部からなり、外局として鉄道、海事、電政、郵政、放送管理の各局を置いた。1943年9月の日タイ条約により管轄下にあった3州がタイ国に編入されたため、馬来軍政監部の管轄区域は大幅に縮小された。1944年1月には、第29軍編成とともに馬来軍政監部は第29軍に付置され、本部をシンガポールからタイピンに移転した。軍政要員は1942年3月末で436人だったのが、1944年3月時点ではマレー・スマトラ地区あわせて3986人(うち高等文官815)の規模に膨張した。 |
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参考資料 | 第25軍軍政部の編成については、「第25軍軍政実施要綱」(C14060608700)を参照。秦郁彦編『南方軍政の機構・幹部軍政官一覧』非売品、1998年、24-25頁。岩武照彦『南方軍政論集』巌南堂書店、1989年、63-81頁。 |