香港

香港占領地総督部民治部は総督部総務長官のもとに置かれた部の一つ。1942年2月20日「香港占領地総督部命令」によって民治部のもとに文化・商業・衛生・庶務課の4課を置いた。また、香港島と九龍半島に18の区役所を設置。区役所は日本占領前のイギリス統治時代にはなかった行政機構で、それまであった地方行政機構を再編成して日本軍が活用した。1945年8月日本の敗戦で香港総督部は解体したが、占領地総督部民治部時代の行政機構は戦後香港の地方行政機構に引き継がれた。

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小林英夫・柴田善正『日本軍政下の香港』社会評論社、1996年、78-83頁。香港占領総督部民治部の現地事情については、「昭和１９年／分割」、B08060396500、1-99画像目。關禮雄『日本占領下の香港』御茶の水書房、1995年、231-233頁。

香港占領地総督部民治部長　市来吉至