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地域 | 海南島 |
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解説 | 陸、海、外三省連絡会議は、日本占領下の海南島における政務関係の処理を担当した組織である。1939年4月、陸・海・外三大臣決定「海南島政務暫定処理要綱」により、「海口連絡会議」として設置され、翌月頃より「三省連絡会議」と呼称された。海南島北部の海口に置かれ、陸軍・海軍・外務省の代表者により海南島全体の政務処理方針が協議・決定された。海軍代表は第五艦隊情報部長や海南海軍特務部長が、外務省代表は海口総領事が、陸軍代表は当初第21軍台湾混成旅団参謀長が務めた。海南島には興亜院連絡部が設置されず、海南島に関する重要事項は興亜院連絡委員会が審議するとされたが、実際には同委員会は機能しなかった。三省連絡会議の下に農政委員会が設置され、島内農政の企画・指導・監督等にあたった(1940年頃消滅)。1942年11月の大東亜省設置に伴い連絡会議は廃止されたが、それ以外の軍政組織は従前通りとされた。 |
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参考資料 | アジ歴Ref:B02030559400/B02030543300/C12120060500/B05013049000。小池聖一「海軍南方『民政』」(疋田康行編著『「南方共栄圏」-戦時日本の東南アジア経済支配-』多賀出版、1995年)。水野明「資料 日本海軍の海南島占領支配(1)」(『愛知学院大学教養部紀要』第49巻第2号、2001年)。水野明「資料 日本海軍の海南島占領支配(2)」(『愛知学院大学教養部紀要』第49巻第3号、2002年)。 趙従勝『中国・海南島の農業近代化』(兵庫教育大学大学院博士論文、2016年)。 |