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地域 | 中国 |
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都市名 | 北京・上海 |
解説 | 「明治四三年勅二三六號海外ニ於ケル財務処理ノ為大蔵省ニ臨時設置ノ件」に基づき、大正6年9月勅令第149号で海外駐箚財務官の支那駐在をきめ、上海、北京に駐支財務官事務所を設置。大正9年9月勅令149号で駐支財務官を一時廃止し、代わりに事務官を配置した。海外駐箚財務官心得であった公森太郎が引き続き大蔵事務官として中国に駐在した。昭和4年4月勅令88号で再び駐支在財務官を設置することになったが、昭和6年4月勅令59号で再び廃止された。「日満金融経済の統制」と「日支経済交渉の円滑化」を図る必要から、、昭和13年1月勅令2号で再び復活した。上海は財務官(勅任)1名、事務官(奏任)1名、書記官1名(判任)、書記3名、長期出張として事務官1名、嘱託1名、北京は事務官(奏任)1名、書記3名、長期出張として事務官1名、嘱託2名が駐在していた。駐支財務官の本来事務は、中国に於ける帝国の財務に関する事項の処理であり、(1)中国における日本側銀行(中国に本店を有するものを除く)の監督、(2)中国における日本の外国為替管理事務、(3)中国における日本の国庫事務、(4)日本の対支借款に関する事項、(5)中国における財政経済に関する調査及び情報の蒐集などの事項を管掌した。また、その他、【1】軍票工作に関する軍当局への協力、【2】現地物資物価の調整に関して、興亜院等への協力、【3】現地の第三国関係財務事項の処理に関する外務機構への協力、【4】現地民国課金、民国債等に関する事項処理、【5】【1】乃至【4】のほか、軍、興亜院、外務省等の現地機構の処理事項にも協力した。 |
上位の階層 | |
参考資料 | Ref:B14090112200 分割2 各庁在支機関ニ関スル調査Ref::A13100242800 明治四十三年勅令第二百三十六号海外ニ於ケル財務処理ノ為大蔵省ニ臨時職員増置ノ件○高等官官等俸給令中ヲ改正スRef::B08061010200 分割4Ref::C11110835500 第2章・第4節 財務官及同事務所「駐支財務官復活か 大蔵省内に議起る」大阪朝日新聞 1935.9.19(昭和10)、神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 中国(15-080)大蔵省百年史編集室『大蔵省人名録:明治・大正・昭和』大蔵財務協会、1973年、19頁。 |
歴代長官 部局長等 |
歴代駐支財務官小林丑三郎(大6.9.17~大8.4.7)公森太郎(大8.9.16~大9.9.23)公森太郎(昭4.4.22~昭5.8.6)大野龍太(昭13.1.7~昭13.6.15)湯本武雄(昭13.6.15~昭15.5.25)木内四郎(昭15.5.25~昭16.7.16)小原正樹(昭16.7.16~昭18.3.24) |