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地域 | 南洋群島 |
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都市名 | 夏島 |
解説 | 第一次世界大戦で日本軍が独逸領ミクロネシア各諸島(南洋群島)を占領し、軍政を布いた海軍根拠地隊の司令官。1914年12月28日臨時南洋群島防備隊条例発布で、軍政を開始。トラック諸島の夏島(現トノアス島)に司令部を置き、1914年12月から1922年4月までの8年間に5人の海軍軍人が司令官に就任した。1919年6月ヴェルサイユ条約で南洋群島は日本の委任統治領となり、行政制度改革で民政に移行。1922年3月31日「南洋庁官制」で南洋庁設置、軍隊の撤去と臨時南洋防備隊司令官の廃止が具体化すると、防備隊司令官は海軍省に①「南洋庁顧問」として軍令部参謀、あるいは大佐か中佐の駐在、②無線電信施設を海軍が管理、③パラオ、トラックに軍需品庫の設置、④ポナペ、ヤルートに貯炭所を設置、⑤警備艦用燃料、軍需品を海軍用として扱う要求を具申した。結果、官制上は民政機関として南洋庁は設立されたが、軍政期の統治区分を継承し、海軍が統治に関与する機構を備える形で南洋庁は設立された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 「南洋庁官制」、南洋庁勅令第107号、1922年3月31日(『官報』第2896号、1922年3月31日)臨時南洋群島防備隊現行法令については、B07090825200、1-85頁。山崎丹照著『外地統治機構の研究』高山書院、1943年、295-296頁。南洋庁長官官房編『南洋庁施政十年史』南洋庁長官官房、1932年、35-46頁。大江志乃夫・浅田喬二・三谷太一郎編『岩波講座 近代日本と植民地<4>統合と支配の論理』岩波書店、2005年、51-72頁。 |
歴代長官 部局長等 |
松村龍雄(1914年12月28日~1915年8月6日)/東郷吉太郎(1915年8月6日~1916年12月1日)/吉田増次郎(1916年12月1日~1917年12月1日)/永田泰次郎(1917年12月1日~1919年12月1日)/野崎小十郎(1919年12月1日~1922年3月31日) |