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地域 | 日本 |
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都市名 | 東京 |
解説 | 1938(昭和13)年1月11日、内務省衛生局、社会局、逓信省簡易保険局を統合して、厚生省を新設。その長として厚生大臣を置いた。初代厚生大臣は、木戸幸一(文部大臣と兼務)。初期の厚生省の目的は、国民の精神力及び活動力の源泉を維持培養し、産業経済及び非常時国防の基盤を確立するため、国民の健康増進と体位向上を図ることとされた。戦争の進捗にしたがい、勤労者の保護や、傷痍軍人および留守家族の援護も重要な課題として浮上。戦後は、戦災者・引揚者・失業者などの生活困窮者の緊急援護や、公衆衛生の回復といった新たな課題に取り組むため、機構改編を繰り返した。1947(昭和22)年9月には、労働省を分離・独立。以後、厚生省は、旧陸海軍の残務処理も含みつつ、医療・年金をはじめとする国民福祉増進の要として、国の一般会計の20%程度を占める巨大な省庁へと成長していった。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 「厚生省」(執筆者 板山賢治)『国史大辞典5』吉川弘文館、1985年、411-415頁。秦郁彦編『日本官僚制総合辞典 1868-2000』東京大学出版会、2001年、714-715頁。 |