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地域 | 日本 |
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都市名 | 東京 |
解説 | 1945(昭和20)年8月25日、戦時行政機構の平時態勢への改編により、大東亜、軍需、農商の三省を廃して、農林・商工の両省の復活が決定し、翌26日に農商省から農林省に復活した。この時、とりあえず戦前の機構を復元する形をとったため、馬事行政を所掌する馬政局も設置された。しかしながら、戦争の終結に伴い、軍馬政策の必要性は消滅し、従来の馬産の主目的が軍馬資源の確保であったものから、有畜農業推進のための家畜へと転換した。1945(昭和20)年10月9日に幣原内閣が成立し戦後の実情に即した最初の機構改編が実施されると、「馬政局官制及び農林省要員局臨時設置制廃止」(昭和20年10月25日勅令第607号)をもって馬政局は廃止された。終戦時、馬政局の機構は、1944(昭和19)年4月18日の部制廃止に伴い設置された総務課、馬事課、馬産課、資源課4課のうち、1945(昭和20)年7月8日付で馬事課が廃止され、3課が設置されていた。その後、1945(昭和20)年10月9日に資源課が廃止され、新たに衛生課が設置され、廃止当時の機構としては総務課、馬産課、衛生課の3課であった。馬政局の廃止に伴い、それまで畜産行政の組織が農林省各局に分散していたものを一体化し、新しい畜産行政の基盤を固めるため、馬政以外の畜産を所掌していた農政局畜産課と、資材局物資動員課で所掌していた飼料行政事務及び旧馬政局の一部の業務を統合して、10月26日に畜産局が新設された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 農林大臣官房総務課編『農林行政史』第6巻、財団法人農林協会、1972年、11-16頁。農林大臣官房総務課編『農林行政史』第7巻、財団法人農林協会、1972年、17頁。「農商務省・農林省・農商省・農林水産省機構変遷図(その2)、(その3)」『国史大辞典11』吉川弘文館、1990年、389-391頁。 |