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地域 | 日本 |
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都市名 | 東京 |
解説 | 逓信省の航路標識事業を管掌する部局。灯台の主管局は明治維新後転々とするが、1870年に灯明台一切の事務は工部局管掌となった。1877(明治10)年に工部省灯台局設置、1885年12月逓信省設立により灯台局は同省に移動。1891年の逓信省官制改正によって灯台局廃止、航路標識事業は技術(航路標識の工事と保守)は航路標識管理所が、その他の事務一切は管船局が管掌することとなった。航路標識管理所は1925年に廃止され、逓信省灯台局が復活。日中戦争が始まると気象観測の重要性が高まり、1938年に重要な灯台において気象観測も行うこととなった。1941年、戦時における航路標識運用の重責から灯台局官制を改正して標識技師を置き、航路標識の看守職員を高等官に任用する道を開く。同年、管船局と灯台局の業務を統合して海務院設置(逓信省外局)。1943年に陸海輸送の一貫的強化を図るため逓信省が廃止されて運輸通信省が設けられ、翌年同省内に灯台局が置かれた。戦後は運輸省灯台局(1945年)を経て、1948年に海上保安庁に灯台局が置かれた。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 逓信省編『逓信事業史』6巻、逓信協会、1941年、1271~1279頁。郵政省編『続逓信事業史』1巻総説、財団法人前島会、1963年、487~489頁。運輸省50年史編纂室編・発行『運輸省五十年史』、1999年、654~655頁。 |