日本

東京

1919（大正8）年4月、従来の陸軍技術審査部を拡張して設置された。その任務は兵器及び兵器材料の審査・制式統一・検査、陸軍技術の調査研究・試験であった。総務・第一・第二・第三の4つの部が置かれ、また陸軍科学研究所を統轄した。1938（昭和13）年に第四部、1940（昭和15）年に第五部が設置された。第一部が兵器（他部所掌を除く）、第二部が器材（他部所掌を除く）、第三部が光学・音響兵器、第四部が通信・電波兵器、第五部が戦車・自動車を担当した。1941（昭和16）年6月には、本部は兵器行政を担当する総務・第一・第二・第三の4部となり、その他は第一～第九までの研究所に改編された。1942（昭和17）年10月の陸軍兵器行政本部の新設に伴い統合廃止された。

昭和（日中戦争・太平洋戦争期） ＞ 戦時 ＞ 軍事行政 ＞ 陸軍省 ＞ 陸軍技術本部

原剛・安岡昭男編『日本陸海軍事典コンパクト版（上）』新人物往来社、2003年、26頁。Ref:A03021184600、1-6画像目。