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地域 | 日本 |
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都市名 | 東京 |
解説 | 内務省警保局外事課に所属する特別任用の官吏。奏任官2人が定員。1941(昭和16)年に設置。外事課は、海外での各種社会運動の情報蒐集を担当していた。警保局が外国情報の収集に力を入れるきっかけとしては、コミンテルン第7回大会が開かれた1935年前後からで、この年から「外事警察状況」が編集され、年報形式で逐次刊行された。枢密院での審議時に説明された調査官の設置理由では、諸外国による諜報活動の活発化に対応して、広く政治・経済・思想・文化に関する国内事情の調査をおこなうためと説明された。また、自国への「秘密策動」の手段方法を解明し、対応策を講じることが設置の目的として指摘された。それゆえに、「職務ニ必要ナル学識経験ヲ有スル者」から高等試験委員会の銓衡により任用される特別任用が採用された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 石堂清倫「外事警察概況 解題」『極秘 外事警察概況』第1巻、1980年、1-12頁、Ref.A03033796900 |