英領マレー

シンガポール

第10特別根拠地隊の担任区域であるシンガポールのセレター軍港地区及び海軍担当海面の防備警戒を主な任務とする。掃海水路の船舶拿捕、湾口哨戒、入港艦船の航路指示も行った。終戦時の部長は海軍大佐近藤脩三、兵力は上下士官・軍属合わせて410人。1945年9月12日の降伏式後、マレー方面の陸海軍は連合国軍（英印軍）によって全て解隊され、10月以降レンパン島への移駐と復員が進められた（総兵員12万5千人中、1946年3月までに7万8千人が移駐、1万2千人が内還したとされる）。その他の残留兵員は、シンガポールやマレー半島の各地区抑留所に収容され、多くは作業隊として苛酷な労働に従事した。第10港務部中、1946年7月1日時点での内還者165人、作業隊126人、入院等による残留者22人。作業隊の復員は1947年3月より再開され、10月末に完了した。

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『戦史叢書　南西方面海軍作戦　第二段作戦』付録第1。浜井和史編『復員関係資料集成 第8巻　南方軍復員史 別冊 下』ゆまに書房、2010年、368・377頁。アジ歴 Ref：A15060193800、C08030256300、C14060131400、C14061113100、C14061114800、C14061157300、C14061157400、C15010140200。