明治維新後、日本はそれまで限定的に行われていた諸外国との折衝・交流を体系的に行うこととなりました。また、数度の戦争を経て、日本は東アジアにおいて勢力範囲を拡大していきました。
その結果、日本本国と在外公館や植民地行政機関との間の人的・物的やり取りも頻繁に行われるようになります。
そのため、外交のための語学や国際法などの知識のみならず、外国へ往き来したり、外国と連絡を取るための定期航路網や電信網、製鉄・造船・港湾整備・灯台建築など交通・通信のための技術、土木・工業などの技術も習得したりする必要がありました。また、交通・通信・土木・工業などに関する様々な新しい技術を駆使できる人材を養成するための教育を充実させることも急務でした。
今回の特別展では、明治期の日本と東アジアの関係に着目し、外政を含む中央省庁・行政機関・各種専門教育機関の変遷や、交通・通信・工業などの整備にスポットを当て、日本が西欧列強やアジア近隣諸国といかなる関係を築いてきたのかを探ります。
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