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Commentary | 師団は、日本陸軍の常備兵団における最大の編制単位。1895(明治28)年の日清戦争終結以降、日本はロシアとの戦争に備えるために戦力を増強することとなり、6個師団を新設したが、第7師団はその一つであり、1896(明治29)年に旭川に新設された。鎮台を母体に編成された第1から第6師団とは異なり、第7師団は北海道の防備と開拓等を目的に置かれた屯田兵を中心に編成された。初代師団長は永山武四郎。第7師団は、歩兵第13旅団と歩兵第14旅団で構成され、隷下に歩兵第25連隊、歩兵第26連隊、歩兵第27連隊、歩兵第28連隊等が置かれた。第7師団各部隊の衛戍地は、師団設置当時は未定とされた。1904年2月に日露戦争が勃発すると、第7師団は函館や室蘭等の道内の守備にあたった。同年11月、陸軍参謀本部は第7師団を第3軍に編入することを決定した。その後第7師団は、同月の旅順攻略戦や1905年3月の奉天会戦に参加した。1917(大正6)年4月から1919年5月まで、第7師団の主力は南満洲に駐屯した。1918年8月のシベリア出兵の際には、満洲から第7師団主力が派遣された。1920年2月の尼港事件(ロシア革命勢力による日本人居留民等の殺害事件)発生後、第7師団はニコラエフスクに赴いた。1923年の関東大震災の際には、発生翌日より糧食被服等の支援物資送付を行った他、臨時派兵工兵隊及び救護班等を東京や藤沢に派遣した。1925年の宇垣軍縮により、定員が削減され、また騎兵1個中隊が廃止された。 |
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Upper level hierarchy | |
Reference Codes | 「第7師団輸送開始の件」Ref:C03010062600 |