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Area | 日本 |
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City name | 唐津 |
Commentary | 唐津石炭用所は、海軍で使用される石炭の管理を行う機関で、海軍燃料廠の前身。1871(明治4)年10月5日、鹿児島藩から兵部省に唐津及び大瀬炭鉱が献納される。1872年の兵部省廃止により海軍省所管となり、1875年3月23日、会計局に所属していた唐津・大瀬炭鉱を長崎出張所属とし、同年5月3日には唐津海軍出張所を石炭用所と改称した。1883年2月17日に唐津石炭用所章程が仮定される。主船局の所管で、海軍所属の石炭山(海軍炭山・海軍予備炭山)からの採炭、坑業者の統轄、各所への配備を扱う部局とされ、庶務掛・監査掛・計算掛が置かれた。1884年所管が調度局へ移動。1886年の官制整理により1月に鑑政局に属したが、1886年6月3日の官制制定により章程が廃され、横須賀鎮守府管理となった。官制では石炭の採掘・運輸を業務とし、所長は奏任で1名、ほか属員3名が置かれた。唐津炭は当時新式の軍艦には使用不適とされたため、1886年11月、海軍省鑑政局に石炭調査委員を設置して国内各地の石炭が研究された。その結果、1888年に新原炭田が使用に適するとされて海軍予備炭山に指定。1890年3月に勅令第40号により新原採炭所官制が発布されるのに伴い、唐津石炭用所は廃止された。 |
Upper level hierarchy | |
Reference materials | 名称の制定については「アジ歴Ref:A07062088900 記録材料・海軍省報告書第一」を参照のこと。 章呈の仮定については、「アジ歴Ref:A15110475500 海軍省主船局所管唐津石炭用所章程ヲ仮定ス」を参照のこと。 官制制定については、「アジ歴Ref:A15111146900 海軍省唐津石炭用所章程ヲ廃シ其官制ヲ定ム」を参照のこと。 調度局への移動については「アジ歴Ref:A07062092800 第一 官制」を参照のこと。 石炭調査委員の設置については「アジ歴Ref:A15111083100海軍省鑑政局内ニ石炭調査委員ヲ置ク」を参照のこと。 海軍大臣官房『海軍制度沿革 巻11』1940、p.370-p.386 海軍大臣官房『海軍制度沿革 巻3』1939、p.384 海軍省『海軍省年報 第12(明治19年)』1887 第四海軍燃料廠編『海軍炭鉱五十年史』文献出版、1976 燃料懇話会編『日本海軍燃料史』原書房、1972 |
Secretary general of the past | 野村臣欽(唐津海軍石炭用所長) |