日本

横須賀

横須賀造船所は、江戸幕府が海防に備えて創設した造船所である。1865年（慶応元年）8月に建設された横須賀製鉄所を前身とし、フランスの海軍技師フランソワ・ヴェルニーをはじめとする雇用フランス人の技術力と輸入機械を生かし、殖産興業政策を実施した当時日本最大の総合工場であった。1871年（明治4年）4月横須賀造船所と改称される。1872年（明治5年）10月工部省から海軍省の管轄に移り、軍艦建造を目的に邦人のみで艦船の造修を行う体制に切り替えた。1884年（明治17年）12月横須賀鎮守府直轄となる。1903年（明治36年）11月6日勅令第171号で鎮守府に横須賀海軍造船廠と兵器廠を統合して置かれた横須賀海軍工廠の管轄に移る。敗戦まで存続し、現在は在日米軍横須賀海軍施設となっている。

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『国史大辞典』第14巻、吉川弘文館、1993、366-367頁。 「横須賀造船所を鎮守府に属す」（アジ歴Ref：C11019265100） 「御署名原本・明治三十六年・勅令第百七十一号・海軍工廠条例制定海軍造船廠条例、海軍兵器廠条例、海軍需品庫条例廃止」（アジ歴Ref：A03020572400）

肥田浜五郎・海軍大丞兼主船頭／小栗忠順／恒川柳作