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Area | 台湾 |
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City name | 台北・台中・台南・台東・恒春・澎湖島 |
Commentary | 気象観測に関する事務を掌理した、台湾総督の管理に属する機関。1896年3月に官制が公布され(勅令第97号)、設置が定められた。当初は島内の5か所(台北、台中、台南、恒春、澎湖島)に置かれ、1900年11月に台東測候所が増設された(台湾総督府告示第102号)。事務規程(同府訓令第124号)によれば、台北測候所が天気予報や暴風警報等を発信する権限を持つなど中央測候所として位置づけられ、他の測候所は観測結果を台北測候所に報告し集約する体制が取られていた。当初、各測候所には判任官である所長と技手が置かれ、所長は上級の技手が兼任し、民政局長の命を承け一切の事務を掌理するとされた。業務拡大を受けて1901年4月の官制改正(勅令第81号)により奏任官の技師が新設され、通例として技師は台北測候所に配置され所長を兼任した。1902年6月の官制改正(勅令第257号)により独立官制は廃止され、台湾総督府民政部通信局の管下に編入された。 |
Upper level hierarchy | Meiji/Taisho/Showa (Colonies/Occupied Territories) > Taiwan > Office of the Governor-General of Taiwan > Governor-General of Taiwan > Meteorological Observatory, Office of the Governor-General of Taiwan |
Reference materials | 官制については、A03020233700(1896年3月)、A03020498400(1901年4月)、A0302547299(1902年6月)を参照。「台湾総督府測候所官制第七条ニ依リ測候所ノ名称竝位置左ノ通相定ム」台湾総督府令第21号、1896年7月12日(『官報』第3929号、1896年8月3日)。「台東縣卑南ニ測候所ヲ設置シ台東測候所ト称ス但気象観測事務ハ明治三十四年一月一日ヨリ開始ス」台湾総督府告示第102号、1900年11月20日(『台湾総督府報』第861号、1900年11月20日、典蔵号:0071010861a004)。「台湾総督府測候所事務規程左ノ通相定ム」台湾総督府訓令第124号、1896年10月4日(『台湾総督府報』第124号、1896年10月4日、典蔵号:0071000016a003)。台湾総督府台北測候所『台湾気象報文 第1』台湾総督府台北測候所、1899年、1-6頁。 |