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Area | 日本 |
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City name | 東京 |
Commentary | 天皇臨席の下に行われた重要国政の会議。明治初期から存在していたが、1888(明治21)年4月の枢密院開設により形式的に整備された。御前会議には常設会議と臨時会議があり、明治憲法公布後は憲法上の天皇の大権行使最高形態となった。常設会議とは枢密院や大本営での会議を意味し、臨時会議とは対外戦争に際して開かれる会議を指した。臨時会議については、明治期の日清・日露戦争に際し開かれたが、大正期は開かれず、1938(昭和13)年に復活した。太平洋戦争の場合、1941(昭和16)年12月1日に大本営政府連絡会議として開催された第八回御前会議において決定された「対米英蘭開戦ノ件」により開戦が合意され、1945(昭和20)年8月14日に最高戦争指導会議として開催された第十七回御前会議においてポツダム宣言受諾の「聖断」が下された。ポツダム宣言受諾を決定した御前会議を除き、御前会議の決定はそのまま国家意思の決定となるものではなく、正式な決定には閣議等を経る必要があった。天皇臨席の御前会議は、上述の第十七回御前会議が最後の開催となり、敗戦後は開かれなくなった。 |
Upper level hierarchy | Showa (Sino-Japanese War / Asia-Pacific War) > Wartime Regime > Supreme Decision Making Authority > Imperial Conference |
Reference materials | 「御前会議」(執筆者 大久保利謙)『国史大辞典5』吉川弘文館。伊藤隆監修・百瀬孝著『事典 昭和戦前期の日本 制度と実態』吉川弘文館、1990年、15頁。佐藤元英『御前会議と対外政略1 第一部 昭和天皇御前会議記録文書』原書房、2011年、273~321・602~603頁。「対米英蘭開戦の件 御前会議議事録 昭和16年12月1日」Ref:C12120187700。「政務官会議史料 昭和20.8.8~8.14」Ref:C14020184400。 |