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アジア歴史資料センター20周年記念シンポジウム(報告)

2021.11.25

アジア歴史資料センター

 アジア歴史資料センター(以下「アジ歴」)は、2021年11月に開設20周年を迎え、11月2日(火)13:30から約2時間にわたり20周年記念シンポジウムをオンライン(ZOOM)形式で開催しました。同シンポジウムは、「デジタルアーカイブの進化と歴史教育・歴史研究」を議題とし、240名を超える方々が参加しました。

 シンポジウムの冒頭、鎌田薫国立公文書館館長が主催者を代表して開会の挨拶を行い、次いで波多野澄雄アジア歴史資料センター長より、アジ歴の成果と課題について基調発言を行いました。

 シンポジウムの後半では、日本人3名のパネリストおよび東アジア地域からオンラインで参加した3名の歴史研究者をお招きし、デジタルアーカイブが歴史研究や歴史教育に果たす役割について、また、歴史をめぐる国際的な相互理解にアジ歴が果たす役割についてパネルディスカッションを行いました。いずれのスピーカーも、アジ歴のこれまでの活動を高く評価すると同時に、それぞれの立場からアジ歴や海外における日本史研究が抱える課題について発言を行いました。シンポジウムの詳細については、YouTube動画をアジ歴のホームページに掲載していますので、是非ご覧ください。

 今回のシンポジウムは、アジ歴にとって10年ぶりのパブリックイベントでしたが、前回(2011年)の開設10周年シンポジウムとは異なりオンライン形式をとったことにより、内外の専門家やアジ歴のユーザーに加え、市民の皆様の幅広い参加が実現したことはアジ歴にとってまさに歴史的な出来事でした。

 今回のシンポジウムは、アジ歴の成果と課題について内外のユーザーや一般市民の皆様と共有する機会となっただけでなく、アジ歴の職員にとっても、アジ歴のミッションについて改めて考えるきっかけになりました。アジ歴としては、今回のシンポジウムの成果をこれからの活動にとっての指針として生かしていきたいと考えております。シンポジウムに参加された皆様にはこの場を借りて改めてお礼申し上げます。

(参考)
●アジ歴20周年記念シンポジウムのプログラム
  1. 開会の挨拶 鎌田 薫(国立公文書館長)
  2. 基調発言  波多野澄雄 (アジア歴史資料センター長)
  3. パネルディスカッション
    <司会>
    早川 修(アジア歴史資料センター次長)
    <パネリスト>
    上田 薫(スタンフォード大学フーバー研究所キュレーター)
    赤木 完爾(慶應義塾大学名誉教授)
    後藤 真(国立歴史民俗博物館准教授)
    <コメンテーター>
    李 盛煥(啓明大学校教授)
    宋 志勇(南開大学日本研究院教授)
    黄 自進(中央研究院近代史研究所研究員)
  4. 質疑応答
●アジ歴20周年記念シンポジウム動画の公開

シンポジウムの動画はアジ歴YouTubeチャンネルで公開しております。次のURLからご覧ください。

アジア歴史資料センター開設20周年記念シンポジウム動画〈https://www.youtube.com/watch?v=WD03LWaQJ7M〉

●記念誌の刊行

20周年記念事業として、『アジア歴史資料センター 20年の歩み』を発刊しました。こちらも併せてご覧ください。

https://www.jacar.go.jp/wp/janews/others/86/

(了)